リチウムイオン電池の充電器を作った

MCP73831というICを使って、リチウムイオン電池の充電器を作ってみた。

リチウムイオン電池充電器

リチウムイオン電池の充電は、コントロールが難しく、へたをすれば発火したり、爆発したりするので、やはり、専用ICに頼るしかない。
とは、いうものの、それでも素人工作なので、この記事を見て、真似してみようとか思わない方が良いです。
あくまでも、自己責任で…。
MCP73831を使った充電器の例は、あちこちのサイトに結構たくさん出ていて、説明されています。
ここで、作成したのも同じような回路で、データーシートのサンプルの回路とほぼ同じです。


ICも小さく、外付け部品も少ないので、フリスクのケースに組み込んでみました。
充電電流は、手持ちの電池に合わせて、ジャンパーピンで500mAと100mAの切り替えができるようにしています。
作ってから少し経つと、自分でもどんな仕様でどう使うのかすぐ忘れてしまうので、後でわかるように、ICの仕様を以下にメモしておきます。(間違いがあるかもしれませんが…。)

シャットダウンモード (UVLO : UnderVoltageLockOut)

  入力電圧がバッテリーの電圧+50mVより低くなると、シャットダウン。
  動作開始には、入力電圧がバッテリ電圧+150mV以上でないと動かない。

予備充電モード

  バッテリ電圧が4.2X71.5%=3.00Vより低い時には、予備充電モード(トリクル充電モード)になり設定電流の10%、つまり、設定した充電電流が500mAの時には、50mA、100mAのときには、10mAで充電される。

高速充電モード(定電流モード)

  バッテリー電圧が3.00Vよりも高くなると設定した充電電流で定電流充電される
  充電電流は、1000/PROGの抵抗値 で決まる

低電圧モード

  バッテリ電圧が4.2Vに達したら低電圧モードが開始される。

充電終了

  低電圧モードでの充電電流が設定充電電流(500mAと100mA)の20%以下になったら充電終了。

再充電モード

  バッテリ電圧が4.2VX94%=3.95V より低くなると再充電が開始される。

と、言うことのようです。

この通りだと、適当につないで充電しておけば、勝手に充電開始して、終了してくれるみたいですね。
こりゃ、なかなか良いかも…。